親方のうんちく

競技会と現場

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仕事と道具への心構え

競技会と現場

自作定規(電動工具用)

日本のカンナ

 

 

 

 

 

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Q    「ところで。親方は”削ろう会”とか”三木刃物倶楽部”とか そういう場所にも出没し

     ているそうですね。やっぱり技術の向上とか情報収集とかですか?」

親方 「あ〜。まぁ、もちろんそういう側面も無いことは無いです。ただ、僕の場合はどちら

     かというと交流が目当てというか、メインの目的ですね。切込の方もいらっしゃれば、

     大工さんなどもみえるし、まぁ、同業種別職種の方と ああいう場所でお話ししたりす

     るのも新鮮だったり面白かったりします。それと、実際に道具を作成していらっしゃる

     メーカーさんや職人さんなどとも会えますしね。これまたとても楽しいですし、うん、

     そうだな、そっちの方が情報収集にはなるかな?」

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Q     「ほほう。では、競技にはあまり熱心ではないのですか?」

親方 「いやいや、そりゃ、内心は「できたら上位狙いしてみたいな〜」というのはあります

       よ、笑。ただですね〜、それには相当の準備が必要なんですよ。競技会用と仕事

       用ではカンナの刃・台の調整も全く異なりますしね。その準備の時間を捻出するの

       は、仕事と平行してではなかなか・・・ね」

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Q     「へぇ〜。そうなんですか?競技と仕事ではカンナの調整が異なるんですか?」

親方 「もちろんですよ! 競技の場合はね、まぁなんというか、こう・・・用意された材料

     がありますよね。それをとにかく”薄く削る”という事に目的があるわけです。仕事の

  場合ではね、薄く削る事ももちろん大事な事なんですが、単に薄ければそれでいいと

  いう物ではないんですよ。枠や柱があるでしょう。そこにピタっと隙間なく建具を取り付

  けるのが目的ですから、枠や柱に合わせた削り方になります。木材ですから、当然生

  きています。クセもあります。その生き物同士をどうやってマッチングさせるか、これ

  は競技では無い部分ですからね。

  ある意味、競技会では、とにかくまっすぐに薄く削れるように刃や台を調整すればい

  い、という側面”も”ありますが(これだって相当難しいんですよ!)、仕事ではまっすぐ

  に削り続けたんでは、建具がみっともなくなってしまいますよ、笑。建具同士の重なり

  の具合とかもありますしね。

.  "荒削り"で際立って枠と当たっている部分をジャっと削り、

  "中削り"で段々と合わせて"仕上げ"で 微妙な最後の削り仕上げを行うわけです。   

      

    「荒削り」    「中削り」   「仕上げ」

  

これはスゴい!

 (”ちりとり”という文字が透けて見えます!)

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  写真ではみな同じ長さで出ていますが、実際は荒削りほど短いカンナくずが出ます

  し、仕上げになるほど全体的に削り合わせますから、長いカンナくずが出ます。仕事

  と競技会は全然違いますよ、笑。」